モンゴル・ウランバートルにてJCMマッチングイベントを開催しました

2019年10月25日

2019年10月3日(木)に、モンゴルにおける二国間クレジット制度(JCM)のさらなる普及と発展に向け、日本企業とモンゴル企業をマッチングするイベントが、モンゴル環境観光省と一般社団法人海外環境協力センターの主催にて開催されました。モンゴル側からは、金融機関、電力事業者、機関投資家、熱供給事業者等が参加しました(出席者数:約150人)。テレビ局等のマスコミも多数集まり、JCM情報の発信及び日本企業の取り組みについてマスコミも介して紹介しました。
モンゴル側からは、現在のJCM事業の実施状況やアモルファス変圧器等(モンゴルエネルギー規制委員会)の省エネ案件への要望が述べられました(発表資料は下を参照)。
日本からは株式会社サイサン(ガス熱供給システム)、日本ガイシ株式会社(電力系統用の大容量蓄電池技術)及び日産自動車株式会社(電気自動車)が発表しました。日本企業の発表概要は以下の通りです。

 

株式会社サイサン:
株式会社サイサンのコカ・コーラ社の工場(ウランバートル)での熱供給に係る燃料代替事業(石炭からLPG)がJCM事業として採択されており、その経験及びJCMの利点と責任についてモンゴル側に情報共有しました。モンゴル国内でのLPGシステム導入実績(KFC、ウランバートル有名ホテル、ショッピングモール等への導入実績)についても紹介しました。

 

日本ガイシ株式会社:
電力系統用の大容量蓄電池(NAS)を世界展開しているところ、再エネ大量導入により電力系統の周波数制御に苦慮しているモンゴル政府や再エネ発電事業者に向けたNASを通した再エネ電力の円滑化技術を紹介しました。‐40℃にも耐えるNASの耐寒性やNASによる電力系統の周波数平準化及び再生可能エネルギー発電のピークシフトの日本を中心とした実施例を提供しました。

 

日産自動車株式会社:
ウランバートルの深刻な大気汚染源の2割程度は、車両からの排気ガスと言われているため、大気汚染物質と温室効果ガスの排出がゼロの電気自動車(LEAF/シルフィ)の情報を提供しました。世界最大販売台数43万台の中での無事故実績及び蓄電池として家庭に連係し、分散型ピークシフト電源としての用途についての実績について紹介しました。

日本企業の発表後には、モンゴルの方々と日本企業とのマッチングセッション(写真参照)を準備したところ、モンゴル企業から応募の手続き等について多くの相談あり、今後の案件形成に繋がるイベントとなりました。

当日資料はこちらよりご覧いただけます。

  • 合計150名以上のモンゴル現地企業の方々にご参加いただきました!
  • マスコミの取材を受ける日本関係者
  • 日本の出席者による発表
  • 午後の部のマッチングセッションの様子