【開催報告】モルディブにおける二国間クレジット制度(JCM)の実施に関するウェビナー ~JCMを活用したカーボンニュートラル実現に向けたイノベーション~

2022年3月14日

日本国環境省は、モルディブ国環境・気候変動・技術省と共催で、2022年2月28日(月)に「モルディブにおける二国間クレジット制度(JCM※1)の実施に関するウェビナー ~JCMを活用したカーボンニュートラル実現に向けたイノベーション~」を開催しました。

日本国環境省では、JCM設備補助事業(※2)、コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業(※3)や水素製造・利活用第三国連携事(※4)の資金支援事業及び都市間連携事業を活用し、優れた脱炭素技術等の途上国への普及を促進しています。また、アジア開発銀行では、JCM日本基金(JFJCM)(※5)による脱炭素技術の普及を促進しています。本ウェビナーでは、これら事業について、主にモルディブ・日本両国の政府関係者及び民間企業を対象に、同事業の概要や成果を共有するとともに、モルディブ側からは気候変動分野、観光分野や電力分野の方針等について紹介いただきました。

参加者へのアンケート結果からは、概ねセミナーの内容に満足したとの回答が得られましたが、モルディブの民間企業がJCMを活用するオプションについてより詳しく紹介してほしいとの意見もいただきましたので、今後の改善に活かしていきたいと思います。 ワークショップにおける参加者との質疑応答は QAの動画をご参照ください。

1.概要

開催日:2022年2月28日(月)午後2時~午後4時(日本時間、UTC+9)
会場:WEB会議システム「Zoom」
主催:日本国環境省、モルディブ国環境・気候変動・技術省
事務局:パシフィックコンサルタンツ株式会社
言語:英語

2.プログラム

           
10:00-10:10 Opening Remarks
Ms. Midori Takeuchi, Ambassador, Embassy of Japan in the Republic of Maldives
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Session 1. State of Climate Change in Maldives and opportunities for the JCM
10:10-10:20Climate Change Policy and Focusing Renewable Technologies
Mr. Mauman Abdul Rasheed, Assistant Director, Climate Change Department, Ministry of Environment, Climate Change and Technology, Maldives PDFを開きます 資料Youtube動画を開きます 動画
10:20-10:30Recent Development of the JCM
Mr. Masaki Nakayama, Researcher, Ministry of the Environment, Government of Japan
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10:30-10:45Financing Programme for JCM Model Projects and JCM Global Match
Mr. Satoru Tango, Senior Manager, Financing Programme Group, Tokyo Office, Global Environment Centre Foundation (GEC) PDFを開きます 資料Youtube動画を開きます 動画
10:45-10:55Recent development of Japan Fund for the JCM (JFJCM)
Mr. Shintaro Fujii, Environment and Climate Change Specialist, Climate Change and Disaster Risk Management Division, Sustainable Development and Climate Change Department, Asian Development Bank (ADB) PDFを開きます 資料Youtube動画を開きます 動画
Session 2. Renewable energy opportunities in Maldives
10:55-11:05 Recent Situation of Tourism in Maldives
Ms. Malaka Abdul Hameed, Director, Security and Crisis Management, Ministry of Tourism Maldives
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11:05-11:15 Strategies for Electricity in Maldives (Greater Male)
Ms. Mariyam Mooha Midhath, Assistant Engineer, Projects Planning & Development Department, State Electric Company Limited
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11:15-11:25 Strategies for Electricity in Maldives (Remote islands)
Ms. Mariyam Layal Shakir, Engineer, Technical Service & Green Energy Department, FENAKA Corporation Limited
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11:25-11:35 Male-Toyama City-to-City Collaboration for Low-Carbon Society
Mr. Shoji Kobayashi, Project Director, Environmental Policy Division, Environmental Department, Toyama City, Japan Mr. Hidenori Ishiguro, Consultant, Environment Consulting Department, International Business Unit, Japan NUS Co., Ltd.
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11:35-11:45 Q&AYoutube動画を開きます 動画
11:45-11:50 Closing address
Mr. Ahemed Waheed, Director, Climate Change Department, Ministry of Environment, Climate Change and Technology, Maldives
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◆JCMでは、設備補助による低炭素・脱炭素技術導入を検討中の企業と、関連技術を提供できる企業との個別面談を設定することが可能なオンライン・プラットフォーム JCM Global Matchもございますので、是非ご利用下さい。

※1 JCMとは、Joint Crediting Mechanismの略で、途上国と協力してGHGの削減に取り組み、削減の成果を両国で分け合う制度です。日本はこれまで17か国との間でJCMを開始するための二国間文書に署名しています。概要はこちらをご覧下さい。

 ※2 JCM設備補助事業は、優れた脱炭素技術等を活用し、途上国におけるGHG排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証(MRV)を行っていただく事業です。これにより算出された排出削減量を、JCMにより我が国の排出削減量として計上することを目的として、事業者(国際コンソーシアム)に対し初期投資費用の1/2を上限として設備補助を行います。

 ※3 コ・イノベーションによる脱炭素技術創出・普及事業は、我が国と相手国の協働を通じて双方に裨益あるイノベーション(コ・イノベーション)を創出すべく、質の高い環境技術・製品のカスタマイズ・普及を通じて脱炭素社会を構築し、国内の技術開発への還元等にもつなげていくことを目的としています。

 ※4 水素製造・利活用第三国連携事業では、太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーが豊富な第三国において、再エネ由来の水素を製造し、パートナー国(島嶼国等)への輸送・利活用を促進する一連の実証事業に対して、補助を行います。

 ※5 JCM日本基金(JFJCM)とは、Japan Fund for the Joint Crediting
Mechanismの略で、導入コスト高から、アジア開発銀行のプロジェクトで採用が進んでいない優れた低炭素技術の導入を促進するためのグラントを提供することを目的とした基金です。

お問い合わせ先:

JCMウェビナー事務局

メール:JCM_pckk@tk.pacific.co.jp