COP23:UNFCCC公式サイドイベント(11/14, 18:30 - 20:00)

国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第23回締約国会議(COP23)UNFCCC公式サイドイベント

サステイナブルな太平洋諸島へ
Sailing the Past into the Future: Building upon Traditional Knowledge, Pacific Islands Take the Lead in Sustainable Sea Transportation

11月6日~17日にドイツ・ボンで開催された国連気候変動枠組条約(UNFCCC)第23回締約国会議(COP23)は、フィジーが議長国を務めるため、島嶼国における気候変動対策を如何に進めていくかが注目されています。海外環境協力センター(OECC)は、パラオ大統領府並びにOkeanos Foundationとともに、伝統文化と先進的技術を用いてサステイナブルな太平洋諸島の未来を考えるためのサイドイベント「サステイナブルな太平洋諸島へ(Sailing the Past into the Future: Building upon Traditional Knowledge, Pacific Islands Take the Lead in Sustainable Sea Transportation)」をUNFCCC公式サイドイベントとして開催しました。

 

 

本サイドイベントへは、パラオ大統領、マーシャル諸島大統領、ミクロネシア連邦副大統領ほかプロジェクトを推進する事業者が登壇しました。太平洋諸島のハイレベル登壇者より、海上輸送手段をディーゼルから再生可能エネルギーのカヌーに代替するプロジェクトについて、緑の気候基金(GCF)へ応募する意気込みが披露されました。また、国が決定する貢献(NDC)で掲げられた緩和目標の達成に貢献する事例として、島嶼国におけるJCMプロジェクトを通じて再生可能エネルギーが着実に普及していることが報告されました。両プロジェクトともに持続可能な開発目標(SDGs)の達成に寄与するものであり、島嶼国に特有の気候へ適応できる点が期待されています。

 

UNFCCC Climate Change Studioによる動画(英語)はこちらをご覧ください。

YouTube – UNFCCC Climate Change Studio Channel

 

 

本イベントの共催者であるOkeanos Foundationは、伝統的な設計としつつも現代的な材料を用い、太陽光とココナッツオイルを動力とするカヌーの普及を推進しています。COPの交渉会場であるBulaゾーンの玄関に設置された巨大なカヌーの模型は、島嶼国が議長を務めるCOP23を象徴するモニュメントとなりました。

 

参考

Okeanos Foundationによるサイドイベント開催報告ウェブページ(英文)

 

開催日時

2017年11月14日(木)18:30~20:00

 

会場

COP23 BonnゾーンMeeting Room 9 (ドイツ・ボン)

 

主催

パラオ大統領府、Okeanos Foundation、海外環境協力センター(OECC)

 

プログラム

サイドイベント・フライヤー(英文)

 

モデレーター:

太平洋地域環境計画事務局(SPREP) 事務局長 Mr. Kosi Latu

登壇者:

  • パラオ大統領 H.E. Tommy E. Remengesau
  • マーシャル諸島大統領 H.E. Hilda Heine
  • ミクロネシア連邦副大統領 H.E. Yosiwo P. George
  • Pacific Ocean Commissioner Ms. Dame Meg Taylor
  • OECC主任研究員 松田 英美子
  • Okeanos Foundation 取締役 Mr. Dieter Paulmann
  • フィジー人航海者(Okeanos船長) Ms. Iva Nancy Vanikura

 

展示ブース

 

OECCはCOP23期間中にJCMに関する情報を発信するブースを出展するとともに、ジャパンパビリオンにおいてJCMの広報を展開しました。OECC展示ブース及びジャパンパビリオンには、JCMに係る情報収集を目的として約250名が来場しました。

 

ポスターやパンフレットなどの配布データはUNFCCCウェブサイト(英文)からダウンロードできます。

 

展示ブース

日程

2017年11月6日(月)~11日(土)(COP23第1週目)

 

会場

COP23 Bonnゾーン

 

JCMの紹介動画DVDの放映や、JCMパンフレット・クレジット発行ポスター・スタンドバナーの展示とともに、来訪者からの質問への対応や情報交換を行いました。ブースにはJCMとは何か知りたいという基本的な質問から、JCMの活用を通して新たにプロジェクト発掘を検討する団体からのプロジェクト事業者の要件について、また、JCMクレジットの今後の取扱いなどJCMについて深く掘り下げた質問など数多く寄せられ、時に今後の展望について議論を交わすなど、ブースはにぎわいを見せました。

 

ブースで上映した動画(英語)はこちらからご覧ください。

 

ジャパンパビリオンにおけるJCM広報

日程

2017年11月6日(月)~15日(水)

 

会場

ジャパンパビリオン

 

サイドイベント会場内に掲示したクレジット発行ポスターは、イベント来場者がJCMの進捗を知る契機となりました。また、11月9日(木)に開催されたJCM/Technology Dayにおいては、プロジェクト実施サイトの写真をふんだんに採用したカラフルなスタンドバナーをパビリオン入口に設置するなど、パビリオンエリアの通行者へJCMを印象づけました。JCMパンフレットは、イベント来場者へ配布するとともに、パビリオン内にて展示することで日本の取組のひとつとして大きくアピールしました。