COP27サイドイベント傍聴:パリ協定6条による野心向上におけるCDMの移行(2022年11月17日)

2022年12月2日

「パリ協定6条による野心向上におけるCDMの移行(CDM transition in the context of ambition increase through Article 6)」

日時:2022年11月17日(木)
主催:Georgia, Zurich University of Applied Sciences (ZHAW)

パリ協定6条は緩和野心を引き上げる手段として位置付けられているが、COP26で採択された6条ルールにおいて2012年以降に登録されたCDMプロジェクト由来のクレジット(CER)のパリ協定への移行が認められた。この決定は野心を下げる懸念があるとしてNGO等から強く批判されている。本イベントではCDM移行によるホスト国NDCの野心向上のあり方をテーマとして、ホスト国、クレジット購入国及びコンサルタントから、パリ協定6条の実施施策及びCDM移行に関する状況やアプローチが紹介された。ジョージアからはスイス及び日本と6条の二国間協力に加えて6条協力で対象とすべきNDCの対象分野・対策の検討について、韓国からは国内排出量取引制度及び政府によるCER及び6条4項クレジットへの需要やルールについて、ベトナムからは国内のCDMプロジェクト由来のクレジットの売り過ぎリスクとCDM移行へのアプローチについて、スイスからはKliK財団が調達するITMOの条件や調達の戦略について、Perspectives Climate ResearchからはCDM移行の統計データやポテンシャルについて、紹介された。パネルディスカッションでは、韓国、ベトナム、ジョージアにおける6条及びCDM移行へのアプローチについてコメントされた。

※本ウェビナーの録画はUNFCCCのYouTubeチャンネルから閲覧可能。

傍聴報告はこちらからご覧いただけます。

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