SB56ウェビナー傍聴:北欧の気候政策、炭素市場メカニズム及びエネルギーアクセスイニシアティブにおけるジェンダーへの焦点(2022年6月8日)
2022年7月4日
「テキストから取引へ-6条ガイダンスは現場でどのように実施されるか?(From text to trade: How is Article 6 guidance being implemented on the ground?)」
日時:2022年6月8日(水)
主催:Nordic Council of Ministers (NCM), Corporation (NEFCO)
本イベントでは、気候政策、市場メカニズム、エネルギー・アクセス・プログラムにジェンダーの観点を統合することについて、主に北欧諸国が主導する取組の状況及び課題について議論が行われた。Plan International Suomiの委任による報告書「気候危機における平等 -フィンランドがどのように国際的な気候政策においてジェンダー平等を促進できるか(Equality in the Climate Crisis – How Finland can promote gender equality in international climate policy)」について、執筆を担当したコンサルタントから紹介された。UNEPからは、技術ニーズ評価(Technology Needs Assessment: TNA)におけるジェンダー配慮の取組について紹介された。スウェーデンのUNFCCC交渉のユース代表からは、ジェンダー課題の主流化における優先事項として、特に交差性(intersectionality)の重要性について指摘された。北欧諸国によるパリ協定6条のイニシアティブ「協力的アプローチのための北欧イニシアティブ(NordicInitiative for Cooperative Approaches: NICA)」に携わるコンサルタントPerspectivesからは、市場メカニズムにおけるジェンダー配慮に関する過去のCDMにおける調査「Gender and the Clean Development Mechanism (CDM) -Opportunities for CDM to Promote Local Positive Gender Impacts」や評価ツールについて紹介された。ザンビアで家庭用太陽光発電システムを販売し、NEFCO等による基金プログラム「Beyond the Grid Fund for Africa」の資金を活用するVITALITE Zambia Limited社からは、同社における顧客及び社内におけるジェンダー配慮の取組について紹介された。国際環境法センター(Center for International Environmental Law)からは、気候アクションにジェンダーの観点を入れ込むだけでなく、女性や先住民が主導するプロジェクトの重要性について指摘された。質疑応答においては、より幅広いジェンダーの捉え方として、女性と男性だけでなく、ジェンダーフルhttps://unfccc.int/topics/gender/resources/guidelines-or-other-tools-for-integrating-gender-considerations-into-climate-change-related-activities-under-the-conventionイド、ノンバイナリやLGBTQIへの理解を深めることの必要性が議論された。
傍聴報告はこちらからご覧いただけます。