Innovate4Climate(シンガポール)でのワークショップを傍聴してきました。

2019年07月09日

2019年6月4日(火)~7日(金)、シンガポールで開催されたInnovate4Climate(I4C)へ参加し、ワークショップを傍聴してきました!
以下に、傍聴したワークショップのポイントをご紹介します。

 

イベント①
タイトル:炭素市場とSDGs: 6条とその先の持続可能な開発への重要な役割(Carbon Markets and the SDGs: A Critical Role for Sustainable Development in Article 6 & Beyond)
主催:German Emissions Trading Authority, Gold Standard
ポイント:
・パリ協定6条のさらなる発展のためには、緩和行動及び持続可能な開発についても6条でカバーする。そのためには危害原理を構築しないようにする必要がある。
・SDG影響評価ツールを使用することで、プロジェクトの気候変動対策をSDG指標ごとに分類でき、他のSDG指標達成につなげることもできる。
・6条における様々なメカニズムを詳細に分析することで持続可能な開発の促進へつながる。
・SDGに関して、Project DeveloperとMarket Playerの2つのアプローチの仕方がある。Project Developerは現場での効果、Market PlayerはSDGへの貢献度を見ている。

 

イベント②
タイトル:次のインターナルカーボンプライシングとは何か?投資決定とサプライチェーンへの炭素の価格設定(What’s Next for Internal Carbon Pricing? Pricing Carbon into Investment Decision & Supply Chain)
主催:Navigant
ポイント:
・金融機関と調達過程においてインターナルカーボンプライシング(ICP)が活かしきれていないが、ESGスコアに環境影響評価手法を入れる等の手法がある。
・金融機関がICPを利用するには、投資側と銀行側の2つのアプローチ方法がある。
・韓国における排出量取引制度は2015年にスタートし、政府系金融機関の銀行と民間の銀行がそれぞれカーボンファイナンスに取り組んでいる。
・企業側には、炭素市場における様々なリスクがあり、気候変動の脅威が迫っている中でいま何をしなければならないのかということに企業も気づいている。
・カーボンプライシングへの関心は高まってきており、持続可能なビジネスはスマートビジネスになってきている。

関連リンク

  • ワークショップ「炭素市場とSDGs:6条とその先の持続可能な開発への重要な役割」にて
  • ワークショップ「次のインターナルカーボンプライシングとは何か?
    投資決定とサプライチェーンへの炭素の価格設定」にて