COP28サイドイベント傍聴:先住民と地元住民の声:誠実な炭素市場に向けて(2023年12月6日)
2023年12月18日
「先住民と地元住民の声:誠実な炭素市場に向けて(Indigenous peoples and local communities’ voices: faces of the Integrity Carbon Market)」
日時:2023年12月6日(水)
主催:Peoples Forests Partnership
Peoples Forests Partnershipは、先住民族やローカルコミュニティが主導して、カーボンクレジット事業の基準を作ることで、カーボンプロジェクトへの主体的な参加と収益の公正な分配の実現を目指すイニシアチブ。本セミナーではリベリアやアフリカで行われている、先住民族やローカルコミュニティが主導するREDD+や再生農業事業の好事例を紹介し、炭素市場における先住民族やローカルコミュニティの自己決定と権利を支援することの重要性を議論した。リベリアREDD+ Technical Working Group (RTWG)のDominic T. Johns氏は、世界銀行のForest Carbon Partnership Facility (FCPF)の支援を受けて、リベリア国内で行われた政府の能力強化やREDD+に関する法制度の整備について報告した。NGO「Fauna & Flora International」のMary Molokwu-Odozi博士はリベリア政府を支援して、地元コミュニティとの円卓会議を開催し、地元住民自身がどのようにして持続可能な開発に取り組んできたかを発表した。NGO「Forest Trends」のBeto Borges博士は、中南米で先住民や地元住民が気候資金に直接アクセスできるように支援してきた事例を紹介し、12月24~25日に発表予定の、カーボンクレジット事業の新しい基準について紹介した。NGO「Initiatives of Change International (IofC)」のAlan Channer博士は、アフリカで行ってきた、Restore Africa(地元住民による小規模な土地回復プロジェクト)の事例を紹介した。この他、英語以外の言語による発表(1件)と質疑応答、閉会挨拶が当該イベントには含まれていた。
※本ウェビナーの録画はUNFCCCのYouTubeチャンネルから閲覧可能。
傍聴報告はこちらからご覧いただけます。