COP26サイドイベント傍聴:炭素市場は途上国に利益をもたらすことができるか?(2021年11月9日)
2021年11月25日
「炭素市場は途上国に利益をもたらすことができるか? (Can carbon markets benefit developing countries?)」
開催日:2021年11月9日(火)
主催:Carbon Market Watch (CMW), German NGO Forum on Environment, Janvikas
後発開発途上国は、UNFCCCのCDMからほとんど恩恵を受けなかった。このサイドイベントでは、2021年10月に公表された「自主的炭素市場グローバルダイアログ(Voluntary Carbon Markets Global Dialogue: VCMGD)」報告書をもとに、パリ協定と自主的な炭素市場(VCM)のシステムをどのように利用すれば、最も脆弱な国々に利益をもたらすことができるか、について議論が行われた。2年前には低品質の炭素クレジットに関する情報はほとんどなかったが、現在は炭素市場のシステム自体へ疑いの目が向けられている。小国や後発展途上国に利益をもたらすような炭素市場システムを作るには、各国政府が戦略的にVCMに関与すると共に、プロジェクト開発者やクレジットプロバイダーがより質の高いクレジット、すなわち「先住民や地域コミュニティに直接的な利益をもたらし、生物多様性保全等に貢献する、炭素以外の複数の利益を生む製品」を精査し、高価格で市場に流通させることが必要である。
※本ウェビナーの録画はUNFCCCのYoutubeチャンネルから閲覧可能。
傍聴報告はこちらからご覧いただけます。