COP26サイドイベント傍聴:CDMにおけるプログラム活動(PoA)の15年間(2021年11月3日)

2021年11月16日

「CDMにおけるプログラム活動(PoA)の15年間 (UNFCCC: 15 years of PoA)」

開催日:2021年11月3日(水)
主催:UNFCCC

本ウェビナーでは、京都議定書のクリーン開発メカニズム(CDM)における活動プログラム(Programme of Activities: PoA)の概要、これまでの取組及び具体事例について、CDM理事会の関係者、世界銀行及びプロジェクト開発事業者から情報共有された。
2005年に京都議定書締約国会議でPoAが定義されて以降、現在までにPoAとして356の登録プロジェクトによる2700の活動が実施されており、途上国の家庭などを主な対象として、GHG削減及び持続可能な開発へ貢献してきた。PoAの特長として家庭や地域への直接的なベネフィットが挙げられ、特にネパール及びインドの事例紹介ではこのようなコベネフィット創出が強調された。また、世界銀行はクレジット調達のための信託基金「Carbon Initiative For Development(Ci-Dev)」において複数のPoAを支援しており、PoAの改良に関わると共に、パリ協定への移行に向け、「標準化クレジット発行枠組み(Standardized Crediting Framework: SFC)」を開発している。
質疑応答では、PoAのパリ協定への移行への課題、自主的炭素市場における相当調整適用のルールの必要性、持続可能な開発への貢献の評価などについて議論が行われた。

※本ウェビナーの録画はUNFCCCのYoutubeチャンネルから閲覧可能。

傍聴報告はこちらからご覧いただけます。