I4Cウェビナー傍聴:カーボンプライシングの動向2021(2021年5月25日)
2021年6月15日
「カーボンプライシングの動向2021 (State and Trends of Carbon Pricing 2021)」
日時:2021年5月25日(火) 22:30–23:20 JST
主催:World Bank
スピーカー:Angela Churie Kallhauge, World Bank; Wendy Hughes, World Bank; Marissa Santikarn, World Bank; Duan Maosheng, Tsinghua University; Polona Gregorin, European Commission; Patrick Saner, Swiss RE;
参加者数:300名程度
本ウェビナーは、世界銀行の報告書「State and Trends of Carbon Pricing 2021」の公開に合わせて開催された。同報告書は、世界銀行が毎年発行しており、地域・セクター・企業レベルのカーボンプライシングの最新動向を提供している。2020年の状況として、COVID-19による不況においても、多くのカーボンプライシング施策が順調に運用されたこと、新たに排出量取引制度及び炭素税が導入され、拡大傾向が見られること、一方で大半の炭素価格設定が求められるレベルより低いこと、が紹介された。加えて、企業のネットゼロ目標設定が活発化することに伴いクレジットの需要が増加したこと、クレジットに関する共通基準設定の動きが見られること、インターナルカーボンプライシングを導入する企業が増加していること、についても言及された。
また、欧州排出量取引制度(EU-ETS)の動向、2021年から導入された中国排出量取引制度(C-ETS)の動向、スイスの大手再保険会社であるSwiss REのインターナルカーボンプライシングを含むサステナビリティの取組、について各登壇者から発表が行われた。
傍聴報告はこちらからご覧いただけます。